どうも、森羅です。実は去年行政書士の資格を取ろうと思い、必死に勉強しておりました。そして11月11日にあった試験を受けたのですが結果は・・・・見事に撃沈。後数問解けていれば合格できていたであろうところまで来ていたのですが実に惜しいです。まあ、また今年受ければいいんですけどね。合格していないのであまり説得力はないですが、これから行政書士を受けようという方に対して、私の経験から何を勉強し、どこから手をつければいいのかわからない人のために、生意気ながらアドバイスしようと思います。
皆さんの参考になれば幸いです。
1.試験日はいつ?
試験日は毎年11月の第二日曜日となっています。年齢、学歴、国籍等に関係なく誰でも受けることができます。申し込みは、郵送とインターネット申し込みの二種類があります。方法によって微妙に期間が違いますので行政書士のホームページから確認するのがいいでしょう。
私はインターネットで申し込みました。その方が楽なので。郵送だと返信用封筒を一度行政書士試験研究センターに送って、受験願書を受け取らなければならないため手間と時間がかかります。インターネットの申し込みには顔が鮮明に映った画像データが必要です。
2.試験の内容
試験は全部で60問あります。その中で法令等に関する問題が46問、一般知識等が14問出題されます。そして出題形式は5肢択一式と多肢選択式と記述式の3つです。5肢選択式が1問4点で多肢選択式が1つの空欄につき2点で全問正解で8点となっています。そして記述式が1問満点で20点、部分点ありになります。
合格するには、法令等の科目で122点以上、そして一般知識の科目で24点以上取りつつ全体の合計が180点以上という3つの条件を満たさなくてはなりません。中々ハードルが高いですね(汗)
そして法令等の問題では主に、基礎法学、憲法、行政法、民法、商法、会社法、地方自治法、国家賠償法、から出題されます。
一般知識は名前の通り政治・経済・社会などの時事問題や、国語の問題のような文章理解があります。
3.何から勉強すれば良い?
上に挙げた通り、行政書士試験では幅広い法律の知識に加え、一般知識まで要求されるため、どこから手を付けていいか分からなくなると思います。もちろん最終的にはどれも最低限学習しなければなりませんが、ここでは重要度の高いであろう科目を紹介します。
1.行政法
行政法とは主に行政不服審査法、行政事件訴訟法、行政手続法のことをいいます。この三つは毎年確実に出題されますし、配点も問題数も多いので是非とも得点源としたい分野です。行政不服審査法と行政事件訴訟法は内容が似ていることもあり、紛らわしく、最初は混乱するかもしれませんが、この二つをしっかりと区別して勉強を進めましょう。さらに、行政法は過去問を解いていても分かるのですが、条文の内容から出題されることが多いので、条文をしっかり読み込んでいれば、かなり正答率が上がります。選択肢の中には条文に書かれていないことがあたかもできると書いているようなものもあるので、そういうものに引っ掛からないためにも条文を読み込む必要があります。
過去問を何年分も解いていると、行政法の問題はある程度パターン化されているのが分かると思うので、頻出される部分を重点的に押さえておくといいと思います。特に申請に対する処分手続きや取消訴訟などは毎年出題されています。
2.民法
民法も出題数と配点が高いので優先的に勉強したいところですが、民法は元の法律の条文が1000条以上もあり、全て学習するのはほぼ不可能ですので、頻出項目から勉強していった方がいいでしょう。参考書にも頻出されている項目がまとめられているので、それを参考にして学習を進めていく方がいいです。しかし、民法は項目が多いため、学習しても行政法より中々正答率が上がらないと思います。そこは頑張るしかないですね。私も民法の学習が一番大変でした。そして来年から改正民法が公布され、民法の内容がいくらか変わるらしいので、参考書は最新のものを買っておくといいでしょう。ブックオフなんかで昔の参考書を安く買ったりすると泣きを見ますよ。
3.国家賠償法
国家賠償法は毎年2問必ず出題される分野です。国家賠償法は条文がたった6条しかないので法律の中では一番学習が楽だと思います。条文にないことは民法の内容が準用されることなど、仕組みを押さえておけば解くのはそれほど難しくはないので確実に解けるようにしましょう。
4.商法、会社法は優先度が低い
商法、会社法は毎年4問出題されていますが、商法、会社法共に条文が600条以上あるので学習が大変です。時間を費やして勉強しても所詮は4問ですから、余力がある時に勉強する程度でいいかと思います。まあ、解けることに越したことはありませんが。基礎的な知識くらいは参考書で押さえておいて、後は他の分野の勉強を優先させましょう。
5.一般知識、文章理解について
一般知識は、毎日ニュースや新聞を読むくらいで十分でしょう。何が出題されるのかも予想できないので、あまり力を入れ過ぎてもよくないです。文章理解も国語の読み取り問題とほぼ同じですので、よほど読解力に自身が無い人以外はそこまで気にしなくていいと思います。時間があって焦らず問題を読んでいけば、解くのはそれほど難しくはないと思います。
6.記述式
毎年3問出題されている記述式問題は、満点で20点、3問全てで合計60点という非常に大きな配点がなされており、合格するためには避けて通れない鬼門です。しかしどんな問題が出るのか予想ができませんし、解くにも問題に対する深い知識が必要で、満点を取るのは容易なことではありません。しかし、部分点があるので分からなくてもとりあえず書いておくといいでしょう。
7.まとめ
行政書士試験は出題範囲が広く、とても勉強が大変ですが、抑えるべきところをしっかりと押さえておけば、合格はそれほど難しくないと思います。(私がいうことではないですが。)
頑張って下さい。