廃深2が神ゲー過ぎる件(プレイした感想)

どうも森羅です。早速ですがこの前何気なくスイッチのダウンロード市場を覗いたら偶然見つけてしまった。廃深2のタイトルを。

廃深というゲームは2年前に発売されていて、私はある人の紹介動画で知って、購入しプレイ済み。2200円という低価格にも関わらずクオリティが高くゲームとして満足する出来でした。

廃深とはどんなゲームか簡単に説明すると、お色気要素のあるホラーゲーム。動画撮影のため心霊スポットと名高いとある廃ホテルにやってきた動画配信者の3人の女の子が怪現象に巻き込まれ、廃ホテルの中に閉じ込められてしまう。そして、そのホテルには大きな鉈を引きずりながら徘徊する豚の着ぐるみが!!3人は豚の着ぐるみから逃げながらホテル内部を探索し、ホテルから脱出するのが目的。

まずホラーゲームとしての完成度が高く、怖がらせるところはしっかりと怖がらせてくれる。そしてメインキャラの女の子3人が可愛い。ホラーが苦手でも、3人のやりとりやイベントで見れるパンチラシーンなどを目当てに頑張れる個人的には神ゲーだった。

そんな廃深にまさか続編がきていたとは!!!!

しかも発売日前に買うと15%引きの2950円で買えるだと!?

もちろん速攻で購入しました。

そして配信開始日に早速プレイしたが、前作に引き続き神ゲーだった。

まず、メインキャラの女の子3人が可愛い!!! 前作の3人も可愛かったけど今回も皆個性がそれぞれ違ってて可愛い。

今作のメインキャラはこの3人

・愛月陽葵(あいつき ひまり)

動画チャンネル『ひまちゃんねる』の創設者。大学生。『ななちゃんねる』の人達に憧れて自身も動画配信を始める。配信者として有名になれば何者でもない自分から変われると信じている。髪型は肩あたりで短く切り揃えたショートカットで黒髪。服装は今時の大学生らしく、白いシャツの上にピンクのジャケットを羽織り、丈の短いスカートという出で立ち。活発そうな見た目通り、性格は明るくとにかく前向き。3人の中の精神的支柱のような存在で、度々脱出をあきらめそうになる二人を励ます。裏表のなさそうな人物だがエンディング次第では最低な行動に出る。状況的に気持ちは分からなくもないけど。また、ゲーム開始直後のイベントで清々しいまでのパンチラもといパンモロを披露してくれるキャラ。

ちなみに『ななちゃんねる』とは前作のメインキャラクターである3人がやっているチャンネルであり、彼女の発言から配信者としてそれなりに成功を収めていることが窺える。

・柊藍那(ひいらぎ あいな)

陽葵と雅の後輩で陽葵のことをひませんぱい、雅のことはみやせんぱいと呼ぶ。銀髪の長い髪を後ろで一つにまとめ、服装はピンクのジャージに丈の短い黒いスカート。性格はクール、というよりダウナー系。基本的にテンションの低い声で喋り、説明や例えにいちいちRPGを用いるゲーマー。また、年代を感じさせる古いものも好きであり、そういったものが溢れる部屋に入った時などは、二人が引くほどのうんちくを熱く語りだすなどオタクな一面もある。そういったレトロ趣味が講じてか色々と物知りであり、3人の中では知恵袋的存在である。また、普段はテンションの低い落ち着いた声で話しているが、パニックになると素の女の子らしい高い声で話すためギャップ萌えするキャラである。個人的にプレイしていて一番好きになったキャラ。3人の中で一番キャラが立っている気がする。しかし、過去に人を信じて裏切られた経験があるためか、3人の中では一番ネガティブで度々ショッピングモールからの脱出を諦めようとする。

・姫宮雅(ひめみや みやび)

家族の愛情に飢えた金髪ロングのお嬢様。服装は白いブラウスに黒いリボンをつけ、黒いスカートを履いている。所謂童貞を殺す服。性格や口調はよくあるテンプレ的なお嬢様キャラそのもの。冷静な性格で、暴走しがちな陽葵を止めるストッパー的存在。しかし、クールを装っているが驚くとすぐに悲鳴をあげるため、そのことを二人からネタにされたりする。3人の中では一番感情表現が豊か。また、ある場面で発する奇妙な悲鳴や、お腹の音について言及されるなどイジられ役である。家はかなり裕福だが、両親は恐らく大企業の社長か何かで忙しく、優秀な兄達の存在もあってか幼い頃から親に構ってもらえていなかった。そのため陽葵と藍那が探索の途中で話す家族エピソードを羨ましく思っている。また、三人の中では一番暴力的な面があり、猿の着ぐるみに追いかけられた憂さ晴らしに、猿の着ぐるみに良く似た着ぐるみをボコボコにしたりする。

そしてストーリーは前作同様、動画配信のために廃墟と化したショッピングモールにやってきた3人の女の子、陽葵、藍那、雅の3人が怪現象に巻き込まれショッピングモールに閉じ込められ、そこを徘徊する猿の着ぐるみから逃げつつショッピングモールからの脱出を目指すというもの。

システム面は前作から大幅に改善され遊びやすくなっている。まず、前作からの一番の改善点は、追われている時以外でもダッシュができるようになったこと。前作では着ぐるみに追われている時しかダッシュができず、探索が地味に煩わしかったが改善され、探索のストレスが減った。そして、メニュー画面を開いている時に次に何をするかが表示されるようになったため目的を見失うことがなくなった。これも地味に嬉しい改善点である。

さらに、隠れることができるポイントが前作から大幅に増加し、ほぼ全ての部屋に身を隠すことのできる場所が存在する。また、1度きりだが通路に落ちている瓦礫などでトラップを仕掛けることで着ぐるみから確実に逃げられるようになった。しかし、だからといって逃走が楽になったわけでは決してないのだが・・・その理由は後述する。前作では着ぐるみに追われるたびにわざわざトイレに駆け込まなければいけなかったので面倒だった。後半は通路の柱の裏に隠れることもできるようになるからいくらかマシにはなるけど。これも嬉しい改善点である。

そして、あるイベントの前に『このイベントの結果でエンディングが分岐しますよ』とアナウンスが出るようになったためエンディング回収がしやすくなった。こういう気配りもありがたい。

また、今作では前作にはなかった狂気度というシステムがあり、着ぐるみに捕まっても一発でゲームオーバーにはならず、捕まるたびに狂気度が『低』『中』『高』と上がっていき、『高』の状態で捕まるとゲームオーバーになるという擬似的な残機性になった。狂気度は上がっても青いハーブを吸うことで下げることが可能。ただし個数に限りがある。捕まれば一発ゲームオーバーだった前作に比べると優しくはなっている。狂気度が上がっている状態でしか見れないイベントもあるかもしれない。

そして、今作では3人の操作キャラを適宜切り替えて探索を進める形式。3人は堵替塚(とがえづか)ハッピーモールの1階から3階にそれぞれ別々に閉じ込められており、別の階に移動する手段がないためそれぞれがスマホの配信画面で連絡をとりながら脱出を目指すことに。プレイヤーは操作キャラを切り替え、時には手に入ったアイテムを違うキャラに受け渡しながら探索を進めていく。前作でも操作キャラを切り替えて進める場面はあったがそれは極一部の場面だけだった。しかし今作では最初から3人が協力し合って脱出を目指す形であり、前作よりも3人の絆や協力関係が詳細に描かれている。

それから、敵キャラである猿の着ぐるみも前作から大幅にパワーアップしている。まず、移動速度が前作の豚の着ぐるみよりも格段に速い。ダッシュで逃げても追いつかれそうな程速く、部屋に入ってすぐに隠れられる場所まで移動しないと捕まってしまう。前作より隠れられるポイントは増えているが逃走は前作よりかなりシビアである。さらに、前作では豚の着ぐるみが巨大な鉈を引きずって歩いているため、鉈を引きずる音の大きさで近くにいるのか遠くにいるのか判別できたが、猿の着ぐるみにはそういった居場所を判別できる要素がない。一応近くのフロアにいると不気味な鳴き声が聞こえ、前作同様スマホのライトが点滅する演出が入るのだが、それが起こるのは本当に猿の着ぐるみが現れる直前である。そのためプレイヤーはいつ、どこで猿の着ぐるみが現れるか分からず、常に緊張しながら探索を進めることになる。さらにさらに、前作では隠れてしまえさえすれば100%逃げ切ることができたのだが、今回は隠れても低確率で発見され、逃走劇が再開することがある。隠れたとしても最後まで気が抜けなくなった。上記の仕様から慣れれば比較的楽に逃走できた豚の着ぐるみがかなり優しく思える程の強敵となっている。捕まった時の演出も人によってはトラウマもののため、3人の女の子だけでなくプレイヤーからも恐怖の対象となっている。

上記に記した通り、システムは前作から改善され、ホラーゲームとしても進化している廃深2だが、プレイしていて不満に思える部分もないわけではない。

まず、トラップシステムと狂気度システムがほぼ死にシステムと化している点。床に落ちている瓦礫などを使い、追ってくる猿の着ぐるみに対して罠を仕掛けられるトラップシステムだが、よりによって仕掛けられるのが着ぐるみに追われている最中だけのため、そもそもトラップを仕掛けている暇がない。一歩でも逃げる足を止めると捕まりそうな勢いで追ってくるので大抵は気が付いたらポイントを通り越していたりする。そもそも使うとしても一度きりしか使えないので存在する意味があまりないと言える。狂気度システムも捕まった時点でロードして狂気度が低い状態からやり直したり、青いハーブで狂気度を下げることができるためよほど運悪く連続で捕まったりしないとゲームオーバーにはならないため空気。

次に、操作キャラを切り替えた瞬間に猿の着ぐるみが追ってくることがある点。これはゲームシステム上仕方のないことだが面倒である。

さらに、これは賛否両論かもしれないが申し訳程度にバカゲー要素がある点。隠れられる場所には店の中にある顔ハメパネルや段ボールなどもあるが、顔ハメパネルに至っては体は隠せても顔が見えている状態であり、段ボールの場合も体が全て入りきらないためか、何故か頭に段ボールを被って四つん這いの姿勢でじっとしているだけというまさに頭隠して尻隠さずといった状態である。こういった笑える要素が恐怖を緩和するのに役立っていると言えなくもないが、純粋にホラーゲームとしての緊張感が薄れることは確か。他にも序盤の謎解きで壁に開いた穴を覗き込んだ先に奇妙なポーズをとったマネキンが置かれ、それがヒントになっているなど、どうしてそうなったと突っ込みたくなるような場面がある。

後は敵の正体が前作に比べるとチープに感じる点。ネタバレになるので詳細は避けるが、結構ホラー映画などでありがちなパターン。

それから、陽葵の活躍の機会や見せ場が他二人と比べても少ない点。配電盤や管理室など重要な設備や部屋がある2階に閉じ込められている藍那や、屋上に向かう階段のある3階にいる雅と比べると、1階にいる陽葵の役割は少なく感じる。実際、序盤は二人から集めて貰ったアイテムを受け取って活用するだけだったり、逆に1階で手に入れたアイテムを二人に受け渡したりするだけだったりする。二人と比べて危機的な状況に陥る場面もあまりない。一応トゥルーエンドの最後に見せ場はあるもののストーリーでの活躍に比べて探索では割と空気。パニックに陥るイベントもゲーム開始直後のイベントくらいで後はないのも悲しい。できればもっと出番を増やして欲しかった所。

それと、序盤の藍那パートが難しい。藍那のいる2階は最初は隠れられるポイントが少なく、着ぐるみの出現場所によっては逃げられずに捕まるしかないことも。まあ、詰むわけではないからそこまで気にする必要はないかもしれないが。

また、これは明らかに改悪と呼べる部分だが、トイレに隠れた時などに見られるしゃがみパンチラが見えにくくなった。前作では隠れている時もスマホのライトをつけることができたがそれができなくなっているため画面が暗く、パンツが見えづらい。まあ、隠れているのだから本来は明かりを消すのが正しい行動といえるが、紳士にとっては残念である。段ボールを被って四つん這いになっている時も後ろからパンツが見えているのだがライトを消しているせいで画面が暗く、パンツが見えづらい。非常に残念である。また、イベントでのお触り機能も前作から続投しているが、前作でやりすぎと判断されたのか明らかにアレな部分にはタッチできなくなっている。まあ、これは仕方ない気がする。

総評としては不満な点や引っかかる点はあるもののゲームとしては前作から進化しているしホラーゲームとしての出来はかなり良いと思う。メインキャラの3人の掛け合いも見ていて楽しいし、お色気要素もある。興味がある人は買っても損がないゲームであると思う。

余談だが前作が和風のしっとりとしたホラーなのに対し、今作はパニック映画のようなノリに近い気がする。

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