1000円で1000回遊べるゲーム!?『常世の塔』をプレイした感想
どうもこんにちは。森羅です。最近は暑くてたまらないですね。皆さんも熱中症にはくれぐれも気を付けて下さい。
前置きはさておき、皆さんは常世の塔(とこよのとう)というゲームを知っていますか?簡単にゲーム概要を説明すると毎日構造が変わる塔型のダンジョンを攻略するローグライクゲームです。これだけだとごく一般的なローグライクゲームだと思うでしょう。しかし、このゲームには一般的なローグライクゲームとは一線を画す、ある特徴があるのです。
それは、通常攻撃という概念が無く、攻撃は再発動に30秒の待機時間が設定されているスキルのみ。という点。
そのため基本は敵やダメージ床などの厄介なギミックを避けながら、ここぞというところでスキルを発動し、ピンチを切り抜けていく必要がある。つまり避けゲーということですね。強いスキルや装備によるゴリ押しが通用しない、プレイヤーの実力が全てのアクションゲーム。それが常世の塔なのです。
1.システム
上記で少し説明しましたが、もう少しこのゲームのシステムを詳しく説明しましょう。
24時間ごとに構造が変わる塔型のダンジョンを登っていき、48階にいるボスを倒せばクリア。途中の階には中ボスがいたり、体力を回復する休憩所があったりする。操作できるキャラは5人。スキル以外の性能は変わらない。そして道中には様々な効果を持つアーティファクトが落ちている。
9F、17F、35Fにはケフィアという謎の女性ケフィアが営む休憩所があり、HPを大きく回復させるぽかぽかミルク、HPを35回復させ、さらに最大HPを10増やすのうこうソフト、HPを30回復させると共にスキルの待機時間を1.5秒減らすメロンフロートの三つの内どれかを選ぶことができる。
塔の途中からカルマという時間制限が設けられ、カウントが0になるとデモンズヘッドという厄介な敵が出現する。
8Fと25Fには白い死神の像と黒い悪魔の像があり、好きなルートを選択できるようになっている。
一日に入手できる数は決まっているがこんぺいとうという復活アイテムが存在する。
2.キャラクター一覧
操作できるキャラクターは主に五人。
・病弱系ヒトドラゴン『シッポデテール』
スキルは前方に壁を貫通する長距離レーザーを放つ。上下の敵には無力だが、射程が長く、敵を倒すことによる効果時間の減少もないため比較的使いやすいキャラ。
・飯綱のくノ一『菊理』
スキルは敵を自動で追尾する式神を放つ。敵を見つけ次第自動で攻撃してくれるのは便利だが、式神一発あたりの威力が低かったり、式神が全てなくなると効果時間中であっても攻撃できなくなるなど弱点も多い。
・自称気高き妖狐『忌火』
スキルは正方形の結界を自身の周りに展開し、結界に入った敵を剣で死ぬまで攻撃するというもの。射程は広いが威力は低く、敵を倒すのに時間がかかる。更に一度に攻撃できる敵は一体だけとはっきりいって使いにくい。上級者向けのキャラといえる。
・その他、カスタムキャラが存在し、専用のストーリーはあるがスキルの内容は上記五人の内どれかと同じになる。
4.プレイしてみた感想
実際にプレイしてみた感想ですが、かなり難しいですね。敵を倒せるのが30秒に一度しか発動できないスキル攻撃のみなんで、基本は敵をスルーしていきます。HPを回復する手段も限られているのでなるべく被弾せずに進みたいところですが、カルマというシステムがそれを許さない。一つのエリアにずっととどまっているとカルマが減っていき、0になるとデモンズヘッドという厄介な敵がやってくる。そのため必然的に早足でステージを攻略していかなければならないのですが、後半のステージほど難解な構造になっていたり、厄介なギミックが登場する場合が多く、最上階に辿りつくことは至難の業といってもよかったです。
そうして最上階まで上り詰めるとラスボスが待ち受けている。ラスボスは3種類のキャラの中からランダムで選ばれるようです。私は大魔王エルロアと戦いました。ラスボスだけあってかなり理不尽な攻撃を繰りだしてきましたが、こんぺいとうによるゴリ押しでなんとか勝てました。
条件を満たせば真ラスボスと戦えるようですが、私にはそこまでする気力はありませんでした。
1週のプレイ時間は30分くらい。
4.問題点
このゲームをプレイして問題に思ったことは、何といっても一部の敵の攻撃が壁を貫通するということでしょうかね。サキュバスの繰り出すハート攻撃やスキュラの投げる黒い玉のようなもの、魔法使いの魔法攻撃などは壁を貫通して迫りくるため厄介なことこのうえない。スクロールしないと確認できない遠方からでも容赦なく撃ってくる。それだけならいいのだけど、違うエリアに移っても攻撃がエリアの垣根を越えて飛んでくるのは流石になんとかならなかったのかと思う点である。
そして、もう一つの問題点はボス戦がその使用上長丁場になりがちな点。中ボスはスキル攻撃を防ぐバリアを貼っているため最初は攻撃できない。バリアが切れるまで攻撃を避け続ける必要がある。そうしてバリアが切れた時にスキル攻撃を叩き込むとボスの体力ゲージが減り、バリアが復活する。ボスを倒すにはこの流れを何度も繰り返す必要がある。最初の中ボスは2回、2回目は3回、そしてラスボスは6回攻撃を当てる必要があり結構な長丁場となる。
5.総評
難易度が高く、一度のプレイでクリアするのは難しいが、ステージの構成は日付が変わるまで同じなため、何度も挑戦するうちにスキルの使いどころなどが分かってきて攻略が楽になってくるので根気よくプレイすればクリア可能な歯ごたえのある難易度。アーティファクトの出現パターンもプレイする度に違うので同じ日に何度プレイしても新鮮な気持ちが味わえる。クリアにかかる時間は約30分ほどなので気軽にプレイできるのもいい。
そして何より、毎日構造が変わるので毎日飽きずにプレイできるのが本作の最も評価できるポイントだろう。こんなゲームがたったの1180円。買っても損はしない値段だろうから興味がある人は買ってプレイしてみることをオススメします。
6.攻略のヒント
最後に私がこれは攻略に役立つなと思った情報を載せます。攻略の助けになれば幸いです。
オススメキャラはココアと菊理。ココアのスキルは射程が短いが攻撃力はかなり高く、後半のエリアで登場する魔王も攻撃力を上げるアーティファクトを取得していなくとも倒せます。菊理はスキルで敵に近づかなくとも敵を自動で倒してくれるので被弾しにくいのが強みです。
オススメのアーティファクトは世界樹の一滴と温かい桃、そして刺客の下駄です。
世界樹の一滴はエリアを切り替える度にHPが4.5回復するので回復手段の限られているこのゲームでは貴重な回復手段となります。温かい桃はカルマ値の下がる速度を1.1秒下げる効果があり、取ると約2秒に1秒カルマ値が下がるようになるので実質制限時間が2倍になります。攻略に時間をかけられるようになるのでお勧めです。刺客の下駄は棘のダメージを16.9%下げつ効果があり、実は棘だけじゃなく回転する手裏剣などのダメージも減らす効果があります。棘や回転手裏剣の出現頻度は結構高いのでダメージ軽減効果はかなり役に立ちます。一つ取るだけで16.9%も減るのも嬉しいところ。