switch版「虫姫さま」をプレイした感想

どうも森羅です。最近縦スクロールの弾幕シューティングゲームがやりたくなって、switchでいいゲームはないかなーと探していたんですが、中々無いんですよねこれが。普通のシューティングゲームとか、横スクロールのやつはあったりするけど、ゲームセンターなどで見かけるような縦スクロールのシューティングゲームはほとんど見つかりませんでした。しかしそんな中、先月『虫姫さま』というゲームが発売されました。このゲームは元々アーケードゲームを移植したもので私の望んでいた縦スクロールのシューティングゲームだったので思わず購入しプレイしましたのでその感想を今回は簡潔に書きたいと思います。

1.システム面

システムは至ってシンプル。まずはじめにプレイモードを選択し、その次に3種類の自機の中から一つを選ぶと早速始まります。ステージは5面までで、条件を満たせば真のボスと戦うことができる。弾幕シューティングゲームにおなじみのオプションとボムもある。そしてコンティニューは無限にできるためクリアするだけならそれ程難しくはない。

難易度はオリジナルマニアックウルトラの3種類。オリジナルは敵弾の数が少ない代わりに弾の速度が速く、マニアックは弾が多い代わりに弾の速度は遅め。ウルトラはマニアックをより難しくしたハードモードのようなもの。マニアックとウルトラに限っては打ち込みカウンタというものが存在し、敵に連続して弾を当て続けるとカウンターが上昇していき、倒した時にその分の得点が加算される仕組みとなっている。オリジナルとマニアックでは攻略法や難易度は全くの別物といってよく、単にオリジナルの方が楽というわけではない。

そして、自機のタイプが3種類あるのだが、違いは発射する弾の方向移動速度

Wタイプが発射方向が広く、その分自機の移動速度が遅い拡散型

Sタイプが発射方向が正面だけのかわりに自機の移動速度と弾速が速いスピード型

Mタイプが上記2タイプの中間型。Wタイプより移動が速く、Sタイプより発射方向が広いと書けば強そうに思えるがその実一番使う価値のない機体。この手のゲームは何かに特化している方が使いやすく、中途半端なこの機体は何をやるにしても上記2タイプの劣化になりやすい。縛りプレイにはいいかもしれない。

2.世界観

虫姫さまというくらいだから当然虫が大量に出てくる。まず、主人公のレコの乗り物がカブトムシだし、雑魚もボスも当然昆虫たちである。虫が苦手な人にはお勧めできないかもしれない。とはいえ、それほどリアルな昆虫にデザインを寄せているわけではなく、虫が苦手な私でも嫌悪感を抱くレベルではない。

それで、なぜレコが虫と戦っているかはゲーム上では語られない。ちゃんとした設定などはあるだろうから気になる人は調べてみるといいかも。

3.実際にプレイしてみた感想

それで、実際にプレイしてみた感想なのですが、難易度はかなり高いですね。とにかく弾幕の数が半端ない。後半になるにつれこんなのどうやって避ければいいんだというくらい敵弾の嵐が襲い掛かってくる。倒すとボムを使った時のように弾消しの効果を発生させる敵がいるのでそれをいかにうまく利用できるかが攻略のカギのように思いました。

ステージ構成も凝っていて、ステージの中間となる3面は灼熱の火山を進む巨大なサソリの体のパーツを一つづつ破壊していくというステージ全体がボス戦のような感じでプレイしていて一番楽しい面でした。

一周にかかる時間は20分程度ですがクリアした時の達成感はひとしおです。

それで、欠点というか気になった点は自機のタイプに格差がありすぎることですね。高得点を狙うなら打ち込みカウンタの存在からどうしてもWタイプ一択になってしまいがち。Sタイプは弾が一点に集中するので距離に関わらず火力を出せるのでボス戦では前者より有利ですが道中が辛い。雑魚を殲滅するためには動き回らねばならないため敵弾がばらけやすく被弾しやすいからというのもある。中間型はいわずもがな。まあ、それでもどの機体でもクリアは可能な難易度ですが。

後はトレーニングモードがあまり役に立たないこと。トレーニングモードでは練習したい面だけをプレイできますが、実際にプレイするのと違ってコンティニュー不可で残機がなくなった時点で即終了という仕様。ボスの練習がしたいのに、ボスに辿りつく前に残機が尽きたらどうしようもなかったりするのでどうしてコンティニューありにしなかったのか疑問に思いました。

それと最後に、このゲームはボリュームの割に値段が割高に感じましたね。値段は2500円と決して高くはなくむしろリーズナブルなのですがそれでも肝心のゲームの内容は5つのステージをクリアするだけで終わりで20分プレイしたら終わってしまうんですよね。一応通常版以外にもバージョン違いのソフトが3つ入っていますが、アレンジ版以外は敵の配置や難易度が微妙に調整されているくらいで内容的にはほとんど通常版と差違は感じられないです。BGMは明らかに違いますけども。ですので1,2回クリアしただけで満足したり、飽きっぽい人からすると割高に感じるかもしれないですね。どちらかといえばこのゲームは自分で目標や楽しみを見つけて根気よくプレイするような人に向いていると言えるでしょう。

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コメント

  1. 通りすがり より:

    「CAVEシュー知らない子からしたらこう見えるんだ」という意味合いで新鮮なレビューでした。
    むしろよく「なんじゃこのクソゲー」と売らなかったなというのはw

    このゲーム開発元のCAVEは90年代から続く超高難度弾幕STGの老舗で、00年代前~中盤に最盛期を迎えました。虫姫さまは最盛期の一番最後にあたる04年のタイトルですね。
    アーケードゲームって長くプレイされるとビジネス的に美味しくないので、大体のゲームが難易度高いんですが、CAVEのゲームはその極北でした。

    特にエグかったのは、新作ごとにSTGの歴史上でも最高難易度の裏ボスを用意して、トッププレイヤーに「誰が最初に『ノーコンテニューで』裏ボス含めた完全クリアを達成するか」(≒事実上日本一のSTGプレイヤーの座)という名誉を争わせ、派手な弾幕をかいくぐるスーパープレイでSTGプレイヤーのみならず、興味なかったゲーマーの関心を集めるというビジネスのやり方をしていたことです。
    虫姫さまの場合はウルトラモードの最後に出てくる「アキ&アッカ」(真アキ)がそれで、最初のクリア者が出るのに半年ぐらいかかってた気が……。
    このビジネスモデルは毎作難易度がインフレしてくので、ファンですら毎回「やりすぎだ、誰もクリア出来なくなってジャンル潰れるぞ」と批判していたのですが、盛り上がりもこの時期が一番だったのが皮肉ですね。

    ……と、そういう文化だったってのを理解してないと、このゲームを評価するのは難しいんですが、トレーニングモードの仕様のくだりからして明らかに知らないっぽいので、ついつい書き込んでしまいましたw
    ちなみにノーコンテニュー云々に関しては、STGだけじゃなくてガンシューや格ゲー等も含めたアーケードゲーム自体にノーコンテニュークリアを尊ぶ文化があって、他社ゲーでも裏ボスやら特別な演出があったりとか色々特別扱いされてました。