森見登美彦の名作「四畳半神話大系」を紹介。

こんにちは。森羅です。

皆さんは森見登美彦さんをご存知ですか?2003年に「太陽の塔」でファンタジーノベル大賞を受賞し、小説化デビューを果たした作家さんです。2006年には「夜は短し歩けよ乙女」で山本周五郎賞や本屋大賞で2位を獲得しています。

森見登美彦さんの作品と言えば、どこか馬鹿馬鹿しくて笑え、それでいて何だかほっこりするような感じがするのが特徴です。

私の好きな作家の一人である森見登美彦さんの作品を是非皆さんにも読んでもらいたいと思うので、私が読んできた中でも特に面白かったと思う作品「四畳半神話大系」について紹介していきたいと思います。

四畳半神話大系は2005年に刊行され、その後2010年に深夜アニメ枠であるノイタミナにてアニメ化もされました。

概要

四畳半神話大系は全四話の構成で、四話とも並行世界の話となっています。舞台は京都にある大学で主人公の「私」は各話ごとに違うサークルや団体に所属します。

一話では主人公の「私」が映画サークル「みそぎ」に入った場合の話。二話では樋口師匠と呼ばれる人物に弟子入りをした場合の話。三話ではソフトボールサークル「ほんわか」に入った場合の話。四話では秘密組織である「福猫飯店」に入った場合の話となります。

それぞれの世界で、主人公の「私」は夢に見た薔薇色のキャンパスライフを送ろうと各サークルや団体に所属しますがそこで必ず主人公は、宿敵であり悪友の小津と出会ってしまします。三度の飯より悪行が好きという小津のせいでサークル活動どころではなくなり薔薇色のキャンパスライフどころか不毛な大学生活を送る羽目になるというのが大体の話の流れです。

作品に出てくる小津は主に「私」の足を引っ張ったり、サークルで嫌な先輩に一緒に報復するように提案して、サークル内での居場所を無くしたりと基本的には私を堕落させ不毛な学生生活を送る原因を作っている張本人でもあるのですが、「私」をさりげなく助けることもあったり、時には「私」と共に悪巧みをするなど何処か憎めないキャラクターとなっていて私は好きです。「私」も交友関係の少なさからどうしても小津を頼らざるおえない場面があり、切りたくてもきれない関係であるということを認めており、まさに運命の黒い糸で結ばれた関係で、二人のやり取りはとてもユニークで面白いです。

この作品の魅力

この作品の魅力はまず硬派な文体の中に織り込まれた多彩なユーモアや皮肉です。文章自体は硬派ですがその中には皮肉やユーモアがたっぷりと詰め込まれています。例えば、「私」が小津と初めて出会ったとき、「繊細な私だけが見ることが見ることができる地獄からの使者だと思った。」という文章などいろいろとツボにはまる表現がでてきます。私も読んでいて色々とツボに入った言葉や文がありました。

そして、次に話の構成の巧みさがあります。この作品は上述したように全四話で構成されていて、それぞれ独立した話ではあるのですが、どこか繋がりがあります。例えばある人物にしてもこの話では明かされなかった側面が次の話で明らかになったり、その話では原因が分からなかったことも他の話を読むことで、ああ、この時はこうなっていたのかと納得できるような構成になっています。読み返すたびに発見があって、一見するとただの馬鹿馬鹿しい話のように思えますが、その中に奥深さを感じられました。

4つの話が並行世界という設定がうまく活かされていてそれぞれ独立した話でありながらも微妙に関係しあっているという非常に凝った構成であり、大げさかもしれませんが筆者の技量の高さが伺えました。

その他にも魅力的で個性的なキャラクターが多く登場するのも魅力ですね。そしてどの話も馬鹿馬鹿しくて笑えます。そして、ギャグ的な一面が強いこの作品ですが一応恋愛要素もあります。主人公の想いが届くのかも見どころですね。

まとめ

四畳半神話大系の紹介はこれで終わりです。どうでしたか?少しは興味を持っていただけると幸いです。

森見登美彦さんの作品は他にも数多く出ていますのでどうか読んでみて下さいね。

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森羅と木漏れ日の図書館1
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